「火」というものは私たちの生活の中で切っても切れない大切な役割を担っています。毎日の料理はもちろん、お風呂のお湯を沸かすとき、冬の暖房にも使われます。
しかし火災による事故は毎年後を絶ちません。生活に密着したものであるからこそ、「危険」とも隣り合わせ。正しい知識を身につけることが大事になってきます。
9月1日は防災の日。
ということで、防災システムのパイオニア「能美防災株式会社」にお伺いして、火災と防災についていろいろと伺ってまいりました。
(掲載日:2008年08月28日)
火事が起きたらまず自分の安全を確保しましょう
火災はいつどこで起きるかわかりません。自然現象でも起きますし、人々の暮らしの中での火の不始末からでも起こります。
中でも私たちの身近で最も起こりうるのは火の不始末による火災事故です。
日本では一年間におよそ6万件の火災事故が発生します。
そのうち一番多いのが住宅火災です。商業施設などは法令化から火災報知機の設置が義務付けられています。そのため商業施設の火災は減少傾向にあるのです。
そこでつい最近、2006年6月にすべての住宅での火災警報器の設置も義務付けられるようになりました。
当たり前のことですが、火災は消火よりも防火が第一なのです。
しかし起こってしまった火災は仕方ありません。そこで燃焼と消火の仕組みをよく理解しておくと、いざ火災に直面したときに大変役に立ちます。
火災は「酸素」「可燃物」「熱」この三つの要素がそろわないと起こりません。これが「燃焼の3要素」です。
ということは、このうちの一つの要素が欠けても燃焼しないので、どれか一つを除けば消火できるということになります。
よく、炎上している天ぷら油に対して、水を含ませたシーツをかぶせる等の対処法を紹介している場面をテレビなどで見かけますが、実はこれでは上の3要素の内の一つも除くことができません。確かに一見「酸素」を遮断するように感じるのですが、水はすぐに蒸発してしまうため、シーツは可燃物へと変化してしまいます。延焼を招く結果にすらなってしまう危険性をはらんでいます。
油による火災で一番してはいけない事は実は「水をかける」ことです。水をかけると油の熱で水は一瞬に気化(爆発)するため、過熱した油が四方八方に飛び散り、空気中の酸素と混ざりあって自然発火を起こしてしまうのです。
これが燃えやすいカーテンなどに燃え移ってしまったら大火災です。しっかりと家庭用の消火器を常備しておきましょう。
煙に巻かれないためには
火災による死亡事故の原因として一番多いのは一酸化炭素中毒です。
火災が起きたときの第一の対策は身の安全、逃げ道を確保すること。次に延焼を防ぐための消火になります。
逃げるときに濡れたハンカチを口に当てるシーンもテレビなどでよく紹介されていますが、実はこれも、被害を避けるには十分ではありません。
火災によって発生した煤(スス)が肺に入るのを防ぐことはできますが、死亡事故の一番の原因である一酸化炭素中毒に対しては無力ですし、酸素の確保も十分ではありません。
では、逃げるときに有効な道具はないのでしょうか?
大丈夫です。しっかりあります。それは透明なビニール袋。これに新鮮な空気をたっぷり入れて頭からすっぽりかぶるのです。専用の商品もホームセンターなどで手に入れることができます。中には耐熱400℃というものもあります。
これによって酸素を確保しつつ退路まで辿り着く事ができます。(ただし退路がしっかりとわかっている場合です。袋の中の酸素は僅かです。退路がわかっていない時に煙の中に飛び込むのはとても危険です)
煙は下から上へ流れるので、なるべく床に近いところにそって逃げる事も大切な要素になります。
火災はまず起こさないこと、起きてしまったら正しい知識を持った上で自分で状況を判断して、自分で行動することが何よりも大切になります。その為の正しい判断材料をたくさん用意しておきましょう。
安全とは空気の様な物です。常に隣り合って上手に共存していくことが大切になります。
今回の記事に協力して下さった「能美防災株式会社」の坂田課長のお宅では、住宅用火災警報器を二つ取り付けてあるそうです。そのうちの一つは火災からの逃げ道として一番有効な階段に取り付けてあるとのことでした。
私たちも今回の取材を通して「火災」の怖さと「防災」の大切さに対し認識を新たに致しました。
皆様もこの機会にぜひ身の回りを見回してみて「防災」と上手に付き合っているかどうか再確認してみてください。「備えあれば憂いなしです」(KH)
取材協力:
能美防災株式会社
-- P R --
住宅用火災警報器の設置が義務化されました。

能美防災の住宅用火災警報器「まもるくん」










